穏当な表現か分からないけど、『若い頃』に比べて、だんだんと「仕込み」が早くなっている。「やろうぜ!」から「出来たー!」までのスパンが長いというか。
今、関わってる『道頓堀心中冥土往来』しかり、映画版『その日、恋は落ちて来た』しかり。
『道頓堀心中冥土往来』は、昨年の今頃から準備を始めました。いや、脚本を書いた陸奥さんからすると、一昨年のコモンズフェスタから始まってる。
たくさんの『想い』が凝縮していくこの時期のドライブ感が、なんていうかクセになっているんだろう。諦めないといけないこともたくさん出て来る。なにせ、夢は膨らむだけ膨らむ。
それを『現実』とすり合わせながら、諦めるべきは諦め、選び取ったことを確実に研ぎ澄まし、凝縮していく。このドライブ感よ。
映画版『その日、恋は落ちて来た』は、本日(日付変わったけど)クランクアップした。もちろん、まだ編集とかアフレコとか、大変なのあるんだろうけど(初体験で実感はない)、兎にも角にも、撮影ら終わった。
『道頓堀心中冥土往来』のことは稿を改めるとして、今日は『その恋』のことを書く。
2015年の死神シリーズ5連作に、劇団員以外で全作出演してくださった丹下真寿美さん。4作目の『ツキシカナイ』の稽古が遅くなった日に、駅まで送りがてら「一緒に一人芝居して欲しいんだけど、、、どう?」と話しを持ちかけた晩のことを、意外にちゃんと覚えています。
快諾いただきまして、とても嬉しかった。
それから、打ち合わせを重ねて、、、パンケーキ食べながら打ち合わせしたり、色々あった。
一人芝居はやっぱり役者さんのモノという意識が強く、丹下ちゃんがリラックスして打ち合わせ出来るところをと思って、打ち合わせ場所を指定してもらったら、パンケーキの美味しいお店だった。
そういえば、あれきりパンケーキは食べてない。いや、美味しかったんですよ。
とかなんとかありながら、稽古して、稽古も四苦八苦していただいて、本番。四苦八苦させぶりも結構、記憶が鮮明だけど、すごい量になってしまうので、本番まで割愛。
なんしか、オーダーはほとんどすべて実現していただいて、本番。ただ、「あ、これは丹下ちゃん苦手なんや」ということも分かるほどに、当時の極限までやっていただいた。
あかんな、色々ありすぎて書き切られへん。
もとは一人芝居。
丹下ちゃんとボクと二人で始まったあれやこれが、武信監督はじめたくさんの方のチカラが合わさって、今日に至ったのに、ちょっぴり感無量。
丹下真寿美という俳優の求心力のおかげで、ここまで辿り着いた。
写真は撮影初日の読み合わせ。
それから、山。
そして、クランクアップ直前の主演女優。
本番前でなければ、もう少し浸れたんだけど、いや、この感無量は映画のお披露目のときにとっておこう。
「やろうぜ!」って言い続けたい。「出来たー!」ってなるのは、ちょっと先になるんだから。
今年度から事務局長ということになってしまった寺町倶楽部のことも、ほんとは色々ある。ほんとは色々発信せなあかん立場になっちゃったんだろうけど、急な話でまだ手が追い付いていない。
映画版『その恋』のフォトアルバムを見ながら、「あー、こんなこともあったなー」と思いながら、今日は寝ます。たくさんの戦友に恵まれて、幸せなことだ。
明日は『道頓堀心中冥土往来』の稽古。
最新の戦友たちと高みを目指す。
やるでー!