『道頓堀心中冥土往来』無事に全日程を終えることができました。毎回、たくさんのお客様に足をお運びいただきまして、ありがとうございました!
たくさんの想いが結集した舞台に、やはり舞台は役者さんとお客様のものだなぁと感じられる時間でした。
背景となる様々な想いは深く豊かにしてくれますが、あの時間の真実を紡ぎ出すのは、やはり俳優さんたちであり、それを受け取ってくださるお客様です。
演劇をとことん解体したなら、照明がなくても演劇だし、小道具がなくても演劇です。最後の最後は脚本だって演出だって要らなくて、演劇を演劇たらしめる最後のひとつは俳優だと思ってこれまでやってきました。
俳優さんたちのチカラが、『艶笑喜劇・道頓堀心中冥土往来』の時間を真実にしてくださいました。たくさんの稽古時間を割いて、ひとつの世界を立ち上げてくれたことに感謝しかありません。
それは、その背景となる様々に交錯する思い。仏さまのまなざし、死者と相対すること。お寺と演劇。應典院とはなんなのか。それらは「企画主旨」であったりするわけですが、それを見事に背負って舞台に立ってくれたことに、胸いっぱいです。
失うものはなにもなく、得るものばかりでした。ボクの大切な宝物を俳優さんたちが、またひとつ増やしてくださいました。
そして、脚本の陸奥さん、秋田住職をはじめとする應典院の皆さま、力強いスタッフの皆さま、さらには阿弥陀さま、たくさんのお力添えをいただきまして、舞台が立ち上がりました。改めて感謝の念を噛みしめております。
それらすべてを受け止めてくださる、お客様あっての演劇です。どうか、今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m
大切なお時間を割いて、足をお運びいただきまして本当にありがとうございました。なにかしらお持ち帰りいただけたなら幸いです。また、どこかでお会いできたならさらに幸いです。
ありがとうございました!